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複合加工とは?その特徴と事例を紹介

複合加工とは?その特徴と事例を紹介

技術情報

複合加工とは

精密部品を加工する場合、旋削や切削など複数の工程を経て製品が完成します。これまではNC旋盤やマシニングセンタなど複数の工作機械で加工を行う必要がありましたが、そのような工程をまとめて加工できる機構を備えた工作機械が「複合加工機」と呼ばれています。

例:オークマ MULTUS B300 Ⅱ

複合加工機の種類

複合加工機は大きく分けて2つに分類されます。

①マシニングセンタ+NC旋盤

マシニングセンタのテーブルに高速回転する機能を追加し、旋削加工をすることができます

②NC旋盤+マシニングセンタ 

NC旋盤の刃物台に回転工具を付けすることでそれまでの旋削加工に加え、ドリルで穴あけをしたりエンドミルで内径の切削をしたりすることができます。(CNC旋盤やターニングセンタとも呼ばれます。)

複合加工機の特徴

・工程短縮

 複合加工機を使用しない場合、工程を分けて機械ごとに材料を移動、取り外しや固定などの段取りをしなければなりません。しかし、複合旋盤を使用すると1台ですべて行うことができるため、1つの製品を製作するために必要な工程を短縮することができます。また、それに伴い機械を操作する作業者の人件費も削減することができ、コスト削減につながります。

・高精度

 工程ごとに素材を取り外す必要がなくなることで、取り付けの際のズレが生じないため高い精度で加工することができます。また人が関わる工程が少なくなることで作業者のミスなどによるロスもなくなり高い品質の製品を安定して生産することができます。

・小スペース

 複合加工機がない場合は、加工工程に応じて一つの製品を作るまでに複数の工作機械を工程ごとに用いる必要があります。しかし、複合加工機であれば1台で完結させることができるため、別の工作機械を置く必要がなく工場内のスペースを効率的に用いることができます。

複合加工機のデメリット

・高コスト

設備費が高価であることに加え、制御装置やソフトウェアの導入が必要になります。また、さまざまな加工ができる反面、それぞれの加工に関する知識が必要となり加工者の育成にも時間がかかります。

・大量生産に不向き

複数の機械に工程を分けて並行して加工することができません。そのため、一つの製品を大量に生産するような用途には向きません。しかし、小ロット(月1個から数100個程度)の加工では1台で加工を完結させられる特性上、効率的に運用することができます。

当社の事例を紹介

 複合加工機を用いて旋削加工、フライス加工を行っている様子を撮影し動画にしました。是非ご覧ください。

また、複合加工機やマシニングで加工を行った製品を以下のページに掲載しています。

カテゴリに分けて掲載しておりますので是非ご覧ください。

製品事例はこちら

おわりに

今回、複合加工について簡単にまとめました。

自動化や省人化が進む現在の製造現場において、複合加工機を導入することで得られるメリットは大きく今後も需要が拡大していくことが考えられます。

弊社では、複合加工機やマシニングセンタを用いた試作、難削材加工、高精度加工を得意としております。

また、加工だけでなくVA・VEやコストダウン提案、設計・試作時のアドバイスや業務サポート、調達業務への加工メーカーから見たご提案など、お客様の業務を助けよりよいものづくりができるためのご提案を我々の付加価値として追及しております。

お困りごとがございましたらお気軽にご相談ください。

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