建設機械に使われる部品とは?その特徴について解説します!
建設機械とは
建設機械とは土木や建築の作業に使われる機械のことを指します。人力で行うことが難しい作業を機械によって可能にしています。国内の建設機械市場は油圧ショベルを中心としてクレーンやトラクタ、ミニショベル等があります。このうち油圧ショベルの市場シェアは大手5社(コマツ、日立建機、キャタピラー、コベルコ建機、住友建機)で9割程度を占めています。世界的にも日本は建設機械業界で高いシェアを誇っており、国内売り上げ1位のコマツは世界2位の売上高、その他日本メーカーもフォークリフトやミニショベルで世界首位のシェアがあります。近年は世界的な需要が拡大しており、輸出額も増加傾向にあります。近年は建設機械を無人で操作するなどICTの導入が進んでおり、作業効率のさらなる向上により今後も市場拡大が見込まれます。
建設機械の部品とは
そんな建設機械に用いられる部品についてご紹介します。
建設機械といっても油圧ショベルなどの掘削機、ブルトーザー、クレーン、ボーリングマシンなど様々な種類があり使われている部品は様々ですが、建設機械一台あたりに使われている部品数は約400点あります。
例として油圧ショベルは以下のような構造になっています。
アーム部だけ拡大して見てみても以下のように大小様々な部品が組み合わせてできており、そのどれもが欠かすことのできない部品となるため、一つ一つの部品の精度や質が重要になります。
ここからはアーム部に用いられている部品を例として解説します。
〇ブッシュ
ブッシュとは軸受けやシャフトの間でスペースを埋めるために使われる部品で、一般的に金属やプラスチックで加工されています。具体的な用途は仕様環境によって変わるため、緩衝材などの用途で用いられる場合もあります。
材質:A5052 |
大きさ:Φ30×25T |
公差:±0.05 |
〇ピン
ピントは金属部品同士を結合されるために使用される留め金を指します。
円柱型や位置ずれが起きないように用いられる位置決め用のピンなど様々な形状があります。
材質:真鍮 |
大きさ:Φ8×25L |
公差:±0.01 |
〇ボス
ボスとは成形品を組み合わせたり他の部品を締結する際に使用される部品です。複数の部品を組み合わせるときに、ネジ穴やピンをはめる穴として使用されます。大きな力が加わる場所によく使われており、油圧ショベルの場合、バケットとアームの接続部に使用されています。
材質:SS400 |
サイズ:Φ20×60L |
公差:±0.01 |
〇シール
シールとは内部への異物の侵入を防止するための部品です。機械や配管、接続部など幅広い分野て使用されています。普段はあまり目にすることはありませんが、「パッキン」などの呼ばれ普段生活している身の回りの製品にも用いられています。
ここまで建設機械とその部品についてご紹介してきました。
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